ありがとう
2010年10月06日

口をあけてるけど、息をしなくなった体から、
まぁるくて暖かい、おっきな玉がぽこっと出ていった。
1回だけ振り返り、ニャーと鳴いて、さっさとどっかへ行ってしまった。
実家の猫が空へと旅立ちました。
病気とかではなく、完全なる老衰。
眠るように息を引き取りました。
かなりのデブ猫で10kgありました。
最期は半分以下まで落ちたけど、体の病気は一切なく、
目も耳も歯も丈夫で
19年間、最期の最期まで健康のままでした。
私が大学受かったのも、キキのおかげ。
15cm×25cmぐらいの土台に動物の立体を作りなさい、という試験。
怒った猫を作った。
一番で受かった。
デッサンは最下位だったから、キキがいなければ受からなかった。
今の私はいなかった。
その後もキキの姿をデフォルメしていたなぁ。

他の猫を預かったとき、たった一度だけストレスで失語症になった。
声が出なくなった。
ここが彼を守っている事、
彼自身が一番幸せな場所はここだと知っているんだと
わかった瞬間だった。
日曜日に弟が猫に会いに実家に帰った。
そこで彼が現実を見て感じた事。
まさしく私が探していたものと同じだった。
哀しさと「懐古」からくる涙。
あぁ、涙がとまらない。
そろそろだとわかっていた母の涙声。
「キータンな、息してないんよ、息してないんよ」という言葉がはなれない。
大阪に帰ってもキキを見る事ができない。
思う。
彼が幸せな生き方をしていたこと、
彼が幸せな死に方をしていたことは明確。
幸せの定義なんて本人にしかわからない、なんて馬鹿らしい。
彼は幸せだった。
誰が何と言おうと、断言できる。
キータン、マタネ。
いつか必ず、今あなたがいるとこで会いましょう。

19年間、本当にありがとう。

Posted by ambivalenzaR at 14:00│Comments(2)
│写真
◆ この記事へのコメント
私とも19年間付き合ってくれたきーたん
きーたんの元気な頃の写真見て、涙が出たよ
長生きしたね。
幸せに生きたね。

きーたんの元気な頃の写真見て、涙が出たよ

長生きしたね。
幸せに生きたね。
Posted by CHI at 2010年10月06日 16:18
>CHIさん
ほんまやね!あんたともやね。
ありがとうね。
ほんまやね!あんたともやね。
ありがとうね。
Posted by ambivalenzaR
at 2010年10月06日 16:43

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